[古今和歌集 卷第三 夏歌]135 題知(だいし)らず我(わ)が屋戶(やど)の 池(いけ)の藤波(ふぢなみ) 咲(さ)きにけり 山郭公(やまほととぎす) 何時(いつ)か來鳴(きな)かむ此歌(このうた)、或人曰(あるひと...+阅读
069 題知(だいし)らず
春霞(はるがすみ) 棚引(たなび)く山(やま)の 櫻花(さくらばな) 移(うつ)ろはむとや 色變(いろか)はり行(ゆ)く
題不知
春霞層湧出 十里瀰漫滿山間 遠觀山櫻花 可是已然移落乎 今望花色異於昔
佚名 069
070 題知(だいし)らず
待(ま)てと云(い)ふに 散(ち)らでしとまる 物(もの)ならば 何(なに)を櫻(さくら)に 思(おも)ひまさまし
題不知
請君莫凋零 能納吾言緩謝者 此外復何求 櫻花移落瞬轉俄 何以吾人甚憐之
佚名 070
071 題知(だいし)らず
殘(のこ)り無(な)く 散(ち)るぞめでたき 櫻花(さくらばな) 有(あ)りて世中(よのなか) 果(はて)の憂(う)ければ
題不知
片華不殘留 一皆散盡磊落者 櫻花美所以 縱令長延存世中 其終末果令人憂
佚名 071
072 題知(だいし)らず
此里(このさと)に 旅寢(たびね)しぬべし 櫻花(さくらばな) 散(ち)りの紛(まが)ひに 家路忘(いへぢわす)れて
題不知
遊獵至此里 今夜恐將留宿之 滿面遍櫻花 散落吹雪幾繽紛 迷人失道忘歸途
佚名 072
073 題知(だいし)らず
空蟬(うつせみ)の 世(よ)にも似(に)たるか 花櫻(はなざくら) 咲(さ)くと見(み)しまに 且(か)つ散(ち)りにけり
題不知
浮生猶若夢 櫻花亦似此儚世 櫻花也櫻花 此刻方見綻咲顏 轉瞬之間散卻盡
佚名 073
074 僧正遍昭(そうじやうへんぜう)に詠(よ)みて贈(おく)りける
櫻花(さくらばな) 散(ち)らば散(ち)らなむ 散(ち)らずとて 故里人(ふるさとひと)の 來(き)ても見無(みな)くに
贈僧正遍昭而詠
絢爛櫻花者 汝今當落直須落 汝今縱不落 故里昔人仍不來 汝咲無以令其賞
惟喬親王 074
075 雲林院(うりんゐん)にて、櫻花(さくらのはな)の散(ち)りけるを見(み)て詠(よ)める
櫻散(さくらち)る 花(はな)の所(ところ)は 春(はる)ながら 雪(ゆき)ぞ降(ふ)りつつ 消(き)えがてにする
於雲林院,見櫻花舞落而詠
吹雪櫻散華 落花名勝雲林院 時值春日中 落花如雪降紛紛 漫地皓白雪不消
承均法師 075
076 櫻花(さくらのはな)の散(ち)り侍(はべり)けるを見(み)て詠(よ)みける
花散(はなち)らす 風(かぜ)の宿(やど)りは 誰(たれ)か知(し)る 我(われ)に教(をし)へよ 行(ゆ)きて恨(うら)みむ
侍見櫻花散落而詠
風吹櫻散華 飄零拂遠隨風去 誰知風居所 願將彼宿喻於我 今將往去訴吾恨
素性法師 076
077 雲林院(うりむゐん)にて櫻花(さくらのはな)を詠(よ)める
去來櫻(いざさくら) 我(われ)も散(ち)りなむ 一盛(ひとさか)り 有(あ)りなば人(ひと)に 憂(う)きめ見(み)えなむ
於雲林院詠櫻花
去來可怜櫻 吾欲猶汝早散華 諸行律無常 一時雖盛後必衰 苟活憂姿令人見
承均法師 077
078 相(あ)ひ知(し)れりける人(ひと)の參(まう)で來(き)て、歸(かへ)りにける後(のち)に、詠(よ)みて花(はな)に插(さ)して遣(つか)はしける
一目見(ひとめみ)し 君(きみ)もや來(く)ると 櫻花(さくらばな) 今日(けふ)は待(ま)ち見(み)て 散(ち)らば散(ち)らなむ
識人來訪歸後,詠詩插花遣人贈之
一見惚鐘情 心念思君今將來 櫻花常盛開 今日不散待其至 果不來者散且散
紀貫之 078
079 山櫻(やまのさくら)を見(み)て詠(よ)める
春霞(はるかすみ) 何隱(なにかく)すらむ 櫻花(さくらばな) 散(ち)る間(ま)をだにも 見(み)るべき物(もの)を
見山櫻而詠
春霞漫山間 霞氣何故蔽櫻花 櫻花不久長 須於散盡轉瞬間 欲得昔時觀翫矣
紀貫之 079
080 心地損(ここちそこ)なひて煩(わづら)ひける時に、風(かぜ)に當(あた)らじとて、下(おろ)し
以下为关联文档:
古今和歌集 卷第四 秋歌 上169 秋立(あきた)つ日詠(ひよ)める秋來(あきき)ぬと 目(め)には爽(さやか)に 見(み)えねども 風音(かぜのおと)にぞ 愕(おどろ)かれぬる詠立秋之日雖云秋已至 舉目所見未明...
古今和歌集卷第一 春歌 上001 舊年(ふるとし)に春立(はるた)ちける日詠(ひよ)める 年(とし)の内(うち)に 春(はる)は來(き)にけり 一歲(ひととせ)を 去年(こぞ)とや言(い)はむ 今年(ことし)とや言(い)は...